内容説明
ユートピア―争いのない平和な場所、幸福にみちた社会。数多くの美辞麗句に飾られてきたそれは、ほんとうのところ何なのか。プラトンからトマス・モア、サド、フーリエそしてさまざまな都市や建築、歴史的事件。多彩な題材のあいだを跳梁するようにして本書は、「ユートピア」の本質に迫っていく。
目次
古代(ヒッポダモスのチェス盤;鳥の都市;歴史の朝に;蟻の共和国;アトランティスの海)
中世(神聖なるものの回帰;運命の輪;神の国;オフ・リミット ほか)
ルネサンス、17世紀(ルネサンス、ファウスト、コロンブス、パラケルスス;怒れる王の委任統治;ユートパス1世の雛鳥;ラブレー、ユートパスの娘婿;太陽の都 ほか)
19世紀(恐るべきユートピア;千年王国論者マルクス?;欲望の家;悲しいユートピストたち;牧歌からサムライ劇まで;自由の大審問官;結語)