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量子力学の哲学〈下〉

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  • サイズ A5判/ページ数 p308/高さ 22cm
  • 商品コード 9784314004275
  • NDC分類 421.3
  • Cコード C1042

出版社内容情報

量子力学をめぐる哲学的問題を、物理学および科学哲学の世界的権威である著者が、歴史的展望の上に立って総括的にまとめた力作。


第7章  隠れた変数の理論
   7.1  隠れた変数への動機
   7.2  量子力学以前の隠れた変数
   7.3  量子力学における初期の隠れた変数
   7.4  von Neumannの”不可能性”の証明とその反響
   7.5  Bohmによる隠れた変数の復活
   7.6  Gleason、Jauchおよびその他の人々の仕事
   7.7  Bellの寄与
   7.8  隠れた変数についての最近の仕事
   7.9  実験へのアッピール
      第7章への註

第8章  量子論理
   8.1  量子論理の歴史的起源
   8.2  非分配論理と相補性論理
   8.3  多値論理
   8.4  代数的アプローチ
   8.5  公理的アプローチ
   8.6  量子論理と論理学
   8.7  一般化
      第8章への註

第9章  ストカスティックな解釈
   9.1  形式上のアナロジー
   9.2  初期のストカスティックな解釈
   9.3  その後の発展
      第9章への註

第10章  統計的解釈
   10.1  歴史的起源
   10.2  イデオロギー上の理由
   10.3  PopperからLandeへ
   10.4  その他の試み
      第10章への註

第11章  測定理論
   11.1  古典物理学における測定と量子物理における測定
   11.2  von Neumann の測定理論
   11.3  LondonおよびBauerの解説
   11.4  von Neumannの理論にかわるいくつかの測定理論
   11.5  潜在性の理論
   11.6  多-世界の理論
      第11章への註

付録   束 論


マックス・ヤンマー:1915年生まれ。ヘブライ大学およびハーヴァード大学で物理学、科学哲学、科学史を学ぶ。ハーヴァード大学、ボストン大学で教鞭をとった後、コロンビア大学等の客員教授。2007年アメリカ物理学会のAbraham Pais物理学史賞を受賞。
井上 健:1921年大阪に生まれる。1941年京都大学理学部卒。京都大学名誉教授。2004年没。著書に『物理学のすすめ』(筑摩書房)他。

内容説明

本書は、量子力学的世界観をめぐる諸説を、膨大な参考文献をあさって、歴史的に網羅した世界でも初めての試みである。

目次

第7章 隠れた変数の理論
第8章 量子論理
第9章 ストカスティックな解釈
第10章 統計的解釈
第11章 測定理論

著者等紹介

ヤンマー,マックス[ヤンマー,マックス][Jammer,Max]
1915年ベルリンに生まれる。ヘブライ大学およびハーヴァード大学で物理学、科学哲学、科学史を学ぶ。実験分子工学でPh.D.取得。ハーヴァード大学、オクラホマ大学、ボストン大学で教鞭をとった後、イスラエルのバル‐イラン大学で物理学教室主任、後に学長に就任。テルアビブ大学の科学史・哲学研究所の共同設立人でもある。スイス連邦工科大学、ゲッテインゲン大学、コロンビア大学等の客員教授。いくつもの社会アカデミー、科学アカデミーの会員で、物理学、哲学の方面で幅広い活動を展開している。アメリカアカデミー芸術・科学研究賞を受賞。2007年、アメリカ物理学会のAbraham Pais物理学史賞を受賞

井上健[イノウエタケシ]
1921年大阪に生まれる。1941年京都大学理学部卒。京都大学名誉教授。2004年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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hhhhhhaaaaaa2

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上巻ではEPR論文によって巻き起こったボーアとアインシュタインの論争を通して、量子力学の解釈問題がどのように議論されてきた。下巻はノイマンが量子力学を定式化して以降に現れた隠れた変数理論、ストカスティックな解釈、統計的解釈などの、現代でも議論の俎上にのる問題が丁寧に議論されている。またこの本では通常の授業や教科書では触れられない量子力学の数学的基礎が非常に丁寧に説明されているのも大きな特徴である。量子力学は今もなお首尾一貫した解釈はなく、解釈問題を改めて見直すためにはこの本は必読と言えるだろう。

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