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シンメトリー

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  • サイズ B6判/ページ数 165p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784314000628
  • NDC分類 410
  • Cコード C0040

出版社内容情報

「2006年書物復権」にて復刊しました。
美術,建築,デザイン,生物学,化学など多彩な素材を駆使して,芸術や自然の世界に伏在する〈シンメトリー〉という事実を拾い上げ,その間をつらぬく統一的原理を探り,現代数学における〈群〉概念を説明する。世界的大数学者であるヴァイルの長いあいだ心に暖めた思想が見事に結晶した,単なる数学書を越えた世界的名著である。


■数学文化006

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mi

7
「・・・たとえば,左右対称,平行移動の対称,回転対称,装飾模様や結晶の対称など,いろいろな型をもっているシンメトリーの幾何学的観念をくりひろげていく.そして,最後に,それらの特殊な型の底にある一般概念,つまり,同型な変換でかわらない要素の構造という概念まですすんでいく」という本である。のだが、分からなかった、群論。それでも、読んでいる間中、妙なる調べが聴こえて、陶然と読み切った。68図以上の白黒写真、小説の引用、表、数式、全部が優美。2017/02/05

やいっち

4
ヘルマン・ヴァイル著『シンメトリー』(遠山啓 紀伊国屋書店)を読んでいる。10周年拡大版、12社共同復刊とのことだが、誤植や校正ミスも一切訂正なし。なんだか、手抜きって気がする。せっかくの復刊なのに。簡単な(?)数式があって、門外漢には付いていけない。それでも、画像が豊富で想像力を刺激してくれる。生粋の数学者だけど、哲学や美術など、素養がたっぷり。だからこそ、書けた本だろう。本書を読んだら、マーカス・デュ・ソートイ『シンメトリーの地図帳』(新潮クレスト・ブックス) を読み返したくなった。2016/03/12

MAT-TUN

3
奇跡の書物。数学書の域を超越している。ギリシア文明から20世紀にいたるさまざまな美術にふれつつ(女性誌ヴォーグからの写真も)シンメトリーを丁寧に論じつつ、そのなかにある基本構造が「群」に他ならないと指摘し、数学の一大分野である群論を論じている。あまりの凄さにあいた口がふさがらない。バビロニアの文様、ミノス文化、ミケランジェロ、デューラー、イオニア風の水差し、など題材が美しい。聖書や英文学やドイツ文学からの引用も豊富。雪の結晶や巻貝なども美しい。美術、自然、数学をここまでの高みで論じた書物があるのだろうか2012/07/08

ハム太郎

0
ワイル晩年の書。自然や美術、建築、科学など様々な分野におけるシンメトリーを紹介しつつ、それを統制するのが『群』という数学的概念であることを解き明かす。特に二次元格子、三次元格子の話に重点を置いており、興味深かったが、訳に難があり消化不良。2013/03/05

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