出版社内容情報
1960年代に生成し、70年代に発展した「教育法学」の学問的研究成果を、法学系研究者がその専門分野から全体像を描くべく取り組み、1976年に発刊された教育法理論の研究書。教育法学の原理と位置づけはじめ、教育概論、教育行政と条件整備、学校事故、大学問題等、現在の教育法学をささえる法理が体系的にまとめられた、教育法研究者必読の文献。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
katoyann
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もちろん図書館本です。教育法学は教育裁判運動を背景として1970年に学会が設立されました。当時は第二次教科書訴訟杉本判決が話題を呼び、教科書検定が検閲に当たること、旧教育基本法第10条の不当な支配にあたることなど、国家権力の教育への介入が生々しく意識されていました。 簡単にまとめると、教育は国家権力から独立してあると主張します。そして、教師の教育の自由と子どもの学習権の保障が重要だとして、その根拠を憲法・教育基本法制の条文の中に見出すという内容です。読了に1ヶ月以上かかりました^^、。2021/01/31