内容説明
“日本国を守るに徳川も薩長もございますまい!”海舟は慶喜に言い放つ。―維新史に輝く二つの強烈な個性の物語。
目次
水戸の七郎麿
一橋家を継ぐ
勝麟太郎のこと
将軍継嗣問題
安政の大獄―謹慎生活
慶喜、将軍後見職に就く
慶喜上京
軍艦奉行勝海舟
京の風雲
天下を掻き乱すもの
慶喜、海舟、船上の出会い
天下の愚物
腹心の遭難〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たっちゃん
2
この本は歴史好きにはたまりません!実に事実記述も細かで、それでいて人物描写も上手い。10何年ぶりに面白い歴史小説作家を発見。ちょっと読み込みたいですね。2013/02/12
スナフキン
1
素晴らし過ぎて驚いた。そしてこの作品を読むまでの私の慶喜像がガラリと変わった。部下を見捨て自分だけとっとと逃げてハイオシマイ。だと思っていたのに、頭の回転早く、天下の大乱を未然に防ぐ功績を残す。 こんなに素晴らしい人物だとは思わなかった! なのに人には理解されずに、敵多し。勝海舟との相性の悪さもありけり、ラストは涙まで出てしまった・・・・ これは、再読しても良い作品だ☆2014/04/15