内容説明
私たちはなぜ?だらけの不思議の国の住人だ。疑問を高らかに問いかけ、不正なことは不正と言い切る3人の女たちは、いつも日常に小波を立てる。小波も集まれば世界を洗う大波になる。日常の差別に気づく感性と表現する勇気が、読むほどにわが身に乗り移ってくる本だ。
目次
フジ三太郎を斬る
女をひき肉にするポルノグラフィー
スポーツと女
マスメディアはオスメディアか?
フェミニストおばあちゃんの知恵袋
歌は魔物
旅ゆけば
笑って、笑って、女男平等
イェントルとバーバラ
こうしてできる古くてナウイ女の子
世界の物笑い、男から始まる出席簿
八つの避妊のおはなし
何か、自分で創りあげたい
再就職の甘いワナ
出そう、議員を、女から
日本の女から地球の女へ
女性共和国ブンナリオ
〈座談会〉女のアングル鋭角に
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
カイエ
9
『「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を。』からの流れで。1986年刊行。昭和の世俗とフェミニズムの資料として読む。30数年が経ち、改善されたのは、男湯女湯の面積格差、都立高校定員の男女比くらいか。学校の名簿は今は男女混合が主流でしょうか? 東南アジアの買春ツアーはどうなんだろう。著者らがサトウサンペイ氏に抗議文を送ったときの本多勝一氏の対応が素晴らしい。曰く、「内容には共感するが“謝罪せよ“は不適切。相手を敵に回すのではなく、こちらの主張を取り入れたマンガを書いてほしい、と要望して→2020/09/23
skr-shower
1
1986年の本。今となっては炎上な数々、進歩したとも思えないが。2023/11/12