内容説明
国家や生業をこえて海の民と農の民が交流する。日本とアジアを歩くなかから見えてきた地先の海と森をつなぐ永続的な発展と豊かさ。急逝した故鶴見良行の遺稿を収録。
目次
第1章 コモンズとしての海
第2章 海のコモンズと広義の商業
第3章 国境をこえる人びと
第4章 海の自給畑・石干見―農民にとっての海
第5章 海と資源を守る漁業協同組合
第6章 持続的開発をささえる総有
第7章 タイ漁村と活躍する女性たち
第8章 スリランカ漁民社会のジェンダー
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takeapple
12
鶴見良行の遺稿が収録されていると言うことでずっと昔に買ってそのままだった。「コモンズ」と言う入会地が再び注目されているが、90年代半ばにはもうこう言う共同研究がなされていた。SDGsという考え方も高度経済成長期以降言われているよな、アジアや国内では地方をどうするか、現場へ入って考えればそう言う考えになるのは当然だ。いや、宮本常一などへも繋がっていくのだろうなあ。本書収録の論文の中では、多辺田正弘「海の自給畑・石干見」が面白かった。この漁法は縄文時代まで遡るのだろう。2021/07/03
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