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内容説明
不如帰鳴く尾張の国社村で生まれた権六(のちの勝家)は、田畑と母や幼い妹を守り、平凡に暮らしていた。時は戦国乱世。今川松平連合軍との戦いで名を上げ、織田信秀に認められた権六は次第に織田家で重きをなしていく…。独自の歴史感覚で勝家、信長、市、秀吉などに命を吹き込み、戦国の悲哀の中でたくましく生きた人間達の気高き生き様と織田家の剛将柴田勝家の清冽な生涯を描いた傑作小説。
著者等紹介
森下翠[モリシタスイ]
東京都出身。専攻は東洋史。大学卒業後、中国西安市の大学に日本語教師として滞在(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
41
けっこう期待して入手し読み始めたのに、織田四天王時代はばっさり切り捨てで、その前後のある意味どうでもよいところメインの構成。史実軽視のかなり独自解釈なオリジナル物語だった。2014/12/26
いつかはビーエム
1
戦国武将の中でも好きな武将の一人。今回は幼少の頃からの話があり興味深い。晩年結婚するが(信長の妹、市と)、勝家にも相思相愛の女性が居た。そして秀吉に敗れ最後の時に再会する場面はジーンとしたなぁ。歴史小説でジーンと感動したのも久振りかも・・。 2014/05/26
灰色朱鷺
1
権六時代の青春小説に近く、意外に、勝家と一益の関わり合いが多いので中々面白い。 一気に時代が飛ぶ所は面食らいますが‥後、お市様、やっぱり長政を愛してるんですね。 戦国天正記にて、オリジナル特典の蒲生氏郷ブックカバーに惹かれ購入。2012/12/18
まいご
0
豪放な既成イメージからは離れた朴訥で無私な人物造形。面白いけどこれは柴田権六なのかな…?と思いつつも、全盛期をバッサリ飛ばしたことで作者の描きたいものがわかった気がする。鬼柴田がいかように生まれたか、そして"自分"を持たぬ鬼の末路。定石はずれの想像に出会えるから小説は楽しい。勝家の対照となる秀吉とのやりとりも好き。2018/08/02