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内容説明
戦国備前(岡山県)に生まれた明石掃部頭守重は、豊臣秀吉や黒田官兵衛からその才智を期待され大きく成長していく。やがてキリスト教の洗礼を受けた彼は宇喜多家の当主・秀家を補佐し、家臣や領民をいたわり善政をしく…。「関ヶ原の戦い」「大坂の陣」で精強鉄砲隊を率い、強い信念で戦国の世を火のように戦い、風のように奔りぬけたキリシタン武将の生涯を描いた傑作小説。
著者等紹介
山元泰生[ヤマモトタイセイ]
1941(昭和16)年朝鮮・京城(現在のソウル)生まれ。出版社に編集者として勤務ののちライターに転じ、広く新聞・雑誌で、国際問題、社会事件、歴史人物などの取材・執筆を重ねる。日本ペンクラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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エリ
2
大学時代、友人が明石掃部をテーマに卒論を書いていて、それを手伝ったことが懐かしくなり、この本を読んでみた。黒田官兵衛とも関わっているし。基本的には史実だが、ちょこちょこ創作がある。あとがきにある通り、彼についての史料は本当に少なく、仕方がないことではある。もっと早く出版されていれば、卒論書きやすかったのに…。しかし、こんな素敵な武将があまり知られていないのは残念である。彼のまわりの人々が、キリシタンであるが故に迫害され、掃部自身もまた関ヶ原以降不遇な人生を送る。後半は少し重いかもしれない。2011/02/23
BIN
1
明石掃部というより明石ジョアンの話でした。名将というよりキリシタンとしての印象の方が大きい2010/08/15
いつかはビーエム
0
大阪の陣で豊臣に就いた武将はなかなかの兵。小生的には敗者の美学的な心情からかどうしても(家康嫌いと云う面も)そんな面で見てしまう。後藤又兵衛、長曽我部盛親、真田信繁など素敵な面々。天下が取れるな。2014/11/30
TiawPai
0
主君の宇喜多秀家は豊臣秀吉の猶子で政権の一番近くにいたにもかかわらず、明石掃部は何故にキリスト教を布教できたのだろう?商売上の理由なら理解できるのですが、人身売買、奴隷貿易、日本の傀儡化など、宇喜多秀家はこれらの情報が入ってくるにもかかわらず。あと大阪の陣後、明石掃部は消息不明なのでそこを作者がどう創作しても問題ないと思いますが、彼の子息も本当に処刑されたのか?疑問に思いました。2018/02/15