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内容説明
戦国美濃の国不破郡の地に生を受け、研ぎ澄まされた頭脳と戦局をみる眼にめぐまれた男。やがて天下人となる秀吉に請われ、数々の戦場にて天才的軍略を献策し続けた戦国屈指の名参謀の知略と度胸を。そして民をおもい義にあつく生きた竹中半兵衛重治の清冽な生涯を描いた傑作長編小説。
著者等紹介
三宅孝太郎[ミヤケコウタロウ]
1937(昭和12)年大阪府堺市生まれ。早稲田大学文学部卒業。1984年『夕映え河岸』で第六四回オール讀物新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
15
秀吉の躍進を支えた軍師。秀吉の前期から中期を語るには欠かせない人物です。竹中半兵衛が私利私欲を捨てて主君秀吉に仕えた姿には感動しました。私にはできないななんて思ってしまいました。自分の野心や利益のために動くことも正直で好きですが、このような生き方も小説を読んでいて清々しく爽やかな感じがしていいですね。人は何のために生きるのかなんて考えながら読んでしまいました。竹中半兵衛が長生きしていたら、どうなっていたのでしょうか。信念を持っている人はいつの時代もかっこいいですね。最後の黒田官兵衛のシーンは感動しました。2015/06/03
風鈴
4
ものすごく人間味溢れてて好きなんだけど、ラストが失速気味でちょっともやもやしてしまった。2019/11/25
はみ
2
竹中半兵衛というと、寿命以外には非の打ちどころがない完璧超人として書かれがちだが、本書の半兵衛は迷いや不安、弱さも抱え、分からないこともあるという、人間らしい一面がしっかり存在している。半兵衛以上に面白かったのが官兵衛の人物像で、頭の回転が速い故に生来の正直さが裏目に出まくる粗忽者。半兵衛死後の官兵衛の様々なしでかしを考えても、この性格じゃあ当然、やらかすよね、と思える。2016/08/24
mami
2
後半は感動しました。2013/03/12
さんしろう
1
日本史で最も私が敬愛する人物の一人である。夭折が実に惜しまれるが、天下人の軍師であり、日本一の軍師であったと思っている。黒田官兵衛との関わりが実に不思議かつ面白い。来年の大河ドラマは久しぶりに見ようと思うが、竹中半兵衛の登場部分に期待している。2013/12/13