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内容説明
これからの日本、こんな指導者がほしい!東北の没落平民から身を起こし、医師、行政マンを経て台湾・満鉄の経営、東京市の大改革、関東大震災からの復興―。大胆な先見性をもとに新しい政策を次々に打ち立て、行革を断行した後藤新平。無私と実行力に貫かれた生涯をいきいきと描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糜竺(びじく)
23
信念を持ち将来を見据えて実行していったすごい政治家という印象。2023/10/22
Willie the Wildcat
17
人を見る。スジを見る。お金ではなく、”意気”。無論、無私。医師、外務・内務官僚・・・。共通項は、国家を意識した社会性。一方、正論が常に”正解”でないのが政治。悲しいかな、これも現実の世の中。時に、持て余す知能・才能・行動力・・・。後藤氏自身、そして児玉氏。才能を認め、才能を発揮させるリーダーの責任を再認識。著者は、石原都政下の副知事。都市政策への理想と現実を、隠喩しているのかもしれない。蛇足だが、読売新聞社への”投資”は知らなかった!2013/06/28
熱東風(あちこち)
2
筆者が実は当時の副都知事(青山佾氏)だとは驚いた。書き物を生業としてない人にしては(否、そんな人だからと言うべきか)とても読みやすく、私のような素人にも後藤の歩みがよく分かるように書かれている。/そして、本文もさることながら、御厨先生による解説も必読もの。昭和天皇が後藤のことをこれほど評価なさっておられたとは知らなかった。/良い書に巡り合えたと思わせられた一冊。2016/12/23
北之庄
2
近所のブックオフへフラリ。文庫本250円均一セール開催中とのことで、アレコレ本を漁り、三冊ゲット。そのうちの一冊は古の東京市長「後藤新平」を題材とした本書。軽い気持ちで買ってはみたが面白いのなんの…。明治の快男児一代記にグイグイ引き込まれてます。 あとは「山中鹿介」と「河井継之助」。まだまだ暑い日が続きますが、今年の秋の夜長は、滅びゆく男の美学を堪能します。2010/09/12
taka
1
学閥や藩閥ではなく仕事ができる人を登用する。自分の仕事に自信がないとできないことだと思う。台湾のインフラ整備をしたり東京市長になってみたりと活動の幅が広い。多少無頓着に思えるほどお金に執着していない姿もカッコいい。2019/08/13