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内容説明
戊辰戦争中、白虎隊に参加した少年たちの悲劇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
めっちー
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会津出身の作家が書いた、少年白虎隊が自刃するまでの作品。石田和助という実在の少年を主人公にした話で、少年達の視点から語られている。隊士は少年達ばかりという事があり、状況を冷静に対処する力に欠けているが、少年達の悲壮感や愛国心が伝わり、胸に迫るものがある。地元の作者が書いただけに、白虎隊や会津藩へ感情移入しているのが、手に取るように伝わって来る。一人だけ生き延びた少年がいたのは初耳で、飯盛山の白虎隊の墓とは違う所に葬って貰いたいという彼の意思からは、申し訳なさや彼らの元にいたいという痛切な思いが溢れている。2021/03/20