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内容説明
「信用」「情報」「忍耐」「才覚」「倹約」をモットーに一世を風靡した近江商人の「商いの原点」と天秤棒精神。天下取りの苛烈な時代を背景に、“信用”第一の着実な歩みが生み出す世界を切り開いていった男と、目まぐるしい闘争が繰り返される権力の世界に生きた男の生涯を通して、現代の日本人の生き方、経営のあり方を問うた雄渾の長編小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
榊原 香織
58
商売の部分が面白いですねえ。ちょっといい子ちゃんすぎるけど。 この行商人は実在の人なのだろうか? 愛知県西尾にはワタのタネを伝えたインド人を祭る神社があるそうでw 行って見たい(現存してるのかな?) 上下巻の下2023/07/17
糜竺(びじく)
26
この本では戦国末期の武将、蒲生氏郷の生涯が描かれており、とても良かったです。近江商人の育ての親とも言われ、素晴らしい才能で全国で三番目に大きい大名にまでのし上がったけど、伊達政宗との確執や、時の権力によって圧殺されていく悲劇はとても考えさせられました。もう一方の主人公の近江商人西野仁右衛門は、貧しい境遇ながら、天秤棒一つを手に、地道に少しずつ客に信用を得て、自分の道を切り開いていきます。この二人の生き方の対比が、この小説で非常に秀逸であったと思います。生き方、経営のあり方など学べました。2013/08/25
Book Lover Mr.Garakuta
15
図書館本:現世を生き残るための商いの基礎を中心に物語が進む。商いの難しさを思い知るに至る。2021/02/20
ひっと
7
下巻も蒲生氏郷をとおした戦国大名間の権力闘争の話が中心でした。近江商人西野人右衛門のお話はそれ程多くありませんでした。それでも、権力に頼った商売がいかに脆いかとういう事はわかります。天秤棒一本で商売をするという事は、規制のある社会で智恵を働かせて独自の商売を行うことであるという事実を再確認しました。それにしても、近江商人についての私の好奇心は“おあずけ”された気分です。他の本で近江商人についての好奇心は満たしたいと思います・・・。本はおもしろく読めました。2013/09/20
芸術家くーまん843
5
「近江商人魂—蒲生氏郷と西野仁右衛門(上・下)」童門 冬二 学陽書房http://amazon.co.jp/o/ASIN/4313750053/mag06-22/ref=nosim/織田信長〜豊臣秀吉の時代における近江商人仁右衛門の人生を追う時代小説。当時の商人とは、大名とつながりを持つ御用商人、自分で物を運ぶ行商人がありました。仁右衛門は行商人として商売をはじめました。・道を歩くときには、いろいろな料金を取られたり、また品物を取られたものだ。しかし、いまわたしたちが自由に歩けるようになったのは、亡2013/08/31