出版社内容情報
英語が苦手な生徒もこの指導で、問題行動が減り、どんどんやる気になる!
やる気のない生徒たちも、どんどん授業に参加するようになる指導法を大公開!
地方の公立中学校での英語授業の様子をもとに、指導のコツを紹介!
【本文より】
スローラーナーという言葉ほど使いやすく、それでいて意味が曖昧な教育用語はあまりないですよね。
普通、スローラーナーといわれて思い浮かべるイメージは、「勉強の苦手な子」です。
ところが、スローラーナーという言葉のもつ響きは、教師の置かれた環境によってガラリと変わります。たとえば、ある学校では、発達障害が疑われる学習者のことです。
また、ある学校では、問題行動を起こす学習者のことです。
この言葉が変幻自在に使われる一番の理由は、教師にとって都合のいい言葉だからです。
「落ちこぼれ」のようなキツい言葉を使うのは抵抗がありますが、スローラーナーだとオブラートに包んだような印象です。
しかし、スローラーナーという言葉の向こうには多様な存在があり、これを漠然と、しかも一括りで扱ったのでは、勉強ができるようになりたくて必死にもがいている学習者に失礼ではないでしょうか・・・
目次
第1章 なぜ「スローラーナー指導」が大事なのか?(そもそもスローラーナーって何?;スローラーナー指導に取り組むようになったきっかけ ほか)
第2章 一人ひとりが伸びる!スローラーナー指導法(スローラーナーに寄り添う心構え;「カウンセリングマインド」で信頼関係を築く ほか)
第3章 学習集団づくり&具体的指導(学習集団づくり;モチベーション ほか)
第4章 スローラーナーを巻き込む技&クラスづくり(The裏カリキュラム;ステルス・○○ ほか)
著者等紹介
佐々木紀人[ササキノリヒト]
青森県教育庁東青教育事務所指導主事。1976年青森県平内町生まれ。神田外語大学外国語学部中国語学科卒業。1997年北京師範大学留学。2016年若手教員米国派遣交流事業でポートランド州立大学Teacher Training Program修了。学校勤務の際には教育困難校・低学力校を渡り歩き、いずれの学校の学力も大幅に伸ばす。また、12年間一日も欠かさず学年・学級通信を発行。英語教育達人セミナーやその他の研究会で発表。戦前にイギリス紙The Timesの東京通信員を務めた佐々木多門の研究家としても知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。