内容説明
本書では、今日の子どもの危機をどう見るのか、なぜ「受容」や「共感」が必要なのか、どのような教育や子育てがいま求められているか、そして著者自身苦しみながら紡ぎ出してきた、希望と呼べるかすかな取り組みとその手応えについて語っています。子どもたちの生きることへの喜びを生み出し、子育てや教育の危機と困難を切り開くための、その一つの手がかりとして。
目次
プロローグ 非痛な子どもの叫びを受けとめる
第1部 変わらない子はいない―子どもを見る目、育てる目(バスを追いかけてくる子どもたち―教師としての原風景;変わらない子はいない―受けとめてくれる先生・受けとめてくれる仲間たち;父母の願いに心をよせて―子どもの命と尊厳への共感 ほか)
第2部 パニックの子、閉じこもる子たちの居場所づくり―受容と共感のある学級づくりで彼らは甦った!(パニックの子、閉じこもる子どもたち;居場所のある学級づくり;子どもの心を受けとめる―学級づくりのスタート ほか)
エピローグ 生きることに対する根源的な肯定
著者等紹介
山崎隆夫[ヤマザキタカオ]
1950年静岡県生まれ。1972年東京都の教員になる。現在、品川区立小学校教諭。子どもの生きる姿と子どもの成長に寄せる父母の深い思いにたくさんのことを教えられ、人間として教師として育てられる。子どもが子どもらしく今を輝いて生きることを願い、日々の実践を続けている。共著書『なぜ小学生が“荒れる”のか』(今泉博との共著 太郎次郎社)『現在の子どもがわかる本』(日本教育学会課題研究「変化する社会と子どもの異変」報告書 門脇厚司・久冨善之編著 学事出版)『教師がつらくなった時に読む本』(諸富祥彦・教師を支える会編著 学陽書房)
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