「モモ」を読む―シュタイナーの世界観を地下水として

「モモ」を読む―シュタイナーの世界観を地下水として

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 210p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784313630178
  • NDC分類 943

内容説明

「モモ」「はてしない物語」―世界中の人々をとりこにしたメルヘンをともに読みながら、その水面下に色濃く流れるエンデの思想的核心へと読者をいざなう。

目次

序章 『モモ』の水面下へ
第1章 人の話を聞く力―新しい聴覚をひらく
第2章 1日の回顧―自己を他者として観察する
第3章 身体・魂・精神―人間の三重性、そして転生
第4章 好奇心と関心―嵐の海の冒険
第5章 魂の領域の登場人物―ベッポとジジの友人たち
第6章 私のなかの灰色の男―テクノロジーの秘密の仕事
第7章 「時間とはいのちなのです」―量で測れない世界
第8章 本質を見抜く力―事実そのものに語らせる
第9章 「ほかの力」の助け―やってきた使者、カシオペア
第10章 時空の境界線を超える―マイスター・ホラとは何者か
第11章 いのちを送るみなもと―時間を逆にたどる
第12章 「時間の花」―見える音楽、宇宙の言葉
第13章 帰ってきた世界で―認識が力となる
第14章 モラーリッシェ・ファンタジー―直観と決断
第15章 意識の変革―愛し、信じ、希望しつつ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Gotoran

26
シュタイナー思想・教育に造詣が深く、エンデとも親しく交流していたという著者が、『モモ』を通してエンデとシュタイナーの繋がりを解き明かしてくれた本書。一見、思想そのものは作品中から全く影をひそめているかに見える『モモ』の物語の中にエンデとシュタイナー、そして両者を繋ぐアントロポゾフィー(人智学;不可視の世界の認識の道、人間存在[本性]の霊的なものを森羅万象の霊的なものへ導こうとするもの)の思想。関心のある分野だけに、非常に興味深く読めた。本書を引きながら、『モモ』の再読と『鏡のなかの鏡』を必ず。2014/02/09

yuka

0
シュタイナーの哲学は気質の話やシュタイナー教育といった点からしか考えたことがなかったけれど、あの世界を物語にするとモモができるのだなぁと感動を覚える。好奇心を真の関心に育てていくこと、批判的な判断を挟まずにただ話を聞くことができるようになりたいと思う。2010/12/23

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/1768630
  • ご注意事項

最近チェックした商品