内容説明
若い人たちに、あなたと同じような、心の苦しみや痛みを伴ないつつ歩んでいる隣人がいて、けっしてあなたは一人ではないということを知ってもらいたい。そして、その他の読者の皆様には高度産業(消費)社会を生きる若者達の心の叫びにぜひ耳を傾けていただきたい。たとえ、彼らの叫びは不適応行動という形で表われるものであっても、その底に流れる「本当の自分に出会いたい」という要求にふれて欲しい。また、ユング心理学や仏教がカウンセラーやクライエント自身の心の世界の成長や変容を理解する上でどのように役に立っているのかを報告してユング心理学(分析心理学)的カウンセリングの実際を知っていただきたい。
目次
プロローグ 自我を超えた体験で本当の自分を発見―ユング心理学と仏教の出会い
1章 内なる父親殺しで本当の自分に出会う(暴力的な父親への怒りの抑圧で頻尿のY君―父親と同じ自分を発見;Y君にみる影の意識化とその受容 ほか)
2章 内なる母親殺しで本当の自分に出会う(他人の視線が恐怖のL君;「自分がわからない」と抑欝と過食のS子 ほか)
3章 内なる「死と再生」で本当の自分に出会う(怒りと虚しさから家庭内暴力をふるうN君;個性化における死と再生)
エピローグ 「こころの時代」を生きる
著者等紹介
大住誠[オオスミマコト]
1952年神奈川県生まれ。青山学院大学文学部卒業。現在臨床心理士、法閑寺(浄土真宗)住職、大住心理相談室長、文部省派遣スクールカウンセラー、聖マリアンナ医大神経精神科教室研究員。著書に「ユング」フォービギナーシリーズ(現代書館)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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