内容説明
「新しい自由主義」の立場をとるダーレンドルフは、ライフ・チャンスという概念を用いてその理論を体系づける。フリードマンらのネオ・リベラリズムの保守性を批判しながら、〈最大多数の最大ライフ・チャンス〉の追求に積極的自由の課題を見いだす。また、民主的な社会主義者の現状満足的な態度を問題にし、時代をきりひらく理念の必要を説き、それが「ライフ・チャンス」だという。
目次
第1章 歴史の意味と進歩の可能性について
第2章 ライフ・チャンス―社会における自由の諸次元
第3章 ライフ・チャンスの概念について―七つのノート
第4章 自由主義
第5章 社会民主主義的合意の終焉?―現代社会おける政治権力の正統性
第6章 不平等、希望、進歩
第7章 代表活動