内容説明
しばしばいわれるように、地方税財政制度のメカニズムはきわめて複雑であり、またその運営の実態もダイナミックで理解しにくい側面をもつ。本書は、このような地方税財政制度の一般的教科書としての役割を果たすことを意図して著されたものであり、叙述に当たっては、現行地方税制および地方財政制度の全般的しくみをできるだけ分かりやすく概論的に解説するとともに、現行制度およびその運営をめぐる主要な問題とこれに対する考え方を客観的に紹介することに努めている。
目次
第1章 地方財政の意義と機能
第2章 地方財政計画
第3章 地方団体の収入
第4章 地方税
第5章 地方譲与税
第6章 地方交付税
第7章 国庫支出金
第8章 地方債
第9章 地方団体の経費
第10章 地方財政の運営と課題
著者等紹介
矢野浩一郎[ヤノコウイチロウ]
1954年東大法卒、自治省採用、香川県財政課長、自治省財政局交付税課長補佐、大阪府地方課長・同総務部次長兼財政課長・同総務部長、自治省税務局府県税課長・同財政局財政課長、自治大臣官房審議官、自治大臣官房長、自治省税務局長、同財政局長、消防庁長官を経て1989年6月退官。その後、市町村職員中央研修所学長、救急振興財団理事長を経て現在同財団顧問
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