目次
序章 議会改革がもたらす住民自治のバージョンアップ―地域民主主義の弁証法
第1章 地方自治制度における二元代表制―地方行政から地方政治へ
第2章 議会の議決権限と地域経営―総合計画をめぐる議会の役割
第3章 議決事件に責任を持つ議会の手法―総合計画と市町村合併を素材として
第4章 議員間討議における会派の役割―ローカル・マニフェストと討議
第5章 議会事務局の充実手法―「議会事務局職員調査」を素材として
第6章 新しい議会を担う議員―その資質・能力を問う
第7章 機関競争主義を作動させる議員報酬と定数―行政改革の論理と議会改革の論理
第8章 自治・議会基本条例を推進する議会―その役割と課題
終章 新しい住民自治論に基づく議会―住民自治を促進する法と条例の活用術
著者等紹介
江藤俊昭[エトウトシアキ]
1956年東京都生まれ。山梨学院大学法学部教授。博士(政治学、中央大学)。専攻は地域政治論。中央大学大学院法学研究科博士後期課程満期退学。社会活動:甲府市事務事業外部評価委員会会長、山梨県経済財政会議委員、第29次地方制度調査会委員等を歴任。現在、三重県議会議会改革諮問会議会長、北海道栗山町議会サポーター、鳥取県智頭町行財政改革審議会会長など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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山口透析鉄
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これも市の図書館本です。新聞記事にインタビューが出ていたので、借りてみました。 住民投票と議会の関係、議会と首長のあり方、与野党の会派と呼ばれるものの関係等、実例とともに解説されています。ローカルマニフェストと地域政党の件なども。議会事務方の充実方法についての項目等、実務的な記述も多いです。 議会の開催時間(平日夜間タイプ)や議員の在り方などについての言及もあります。 ただ、大阪維新の会や都知事等を見ると、実際はどうなのかと思うところもあります。 口利きの実例、市町村合併が進んで実態はだいぶ減っている↓↓2024/07/25
kozawa
0
こういうタイトルなだけで痛々しい本も多そうなのだけど、まぁこれは割と面白く読んだ。この本の指摘がどれほど本質的かは私には評価できかねるが、議員定数の問題や議員給与の問題についてまともに議論したい人なら知っておきたい論点の定時事例の紹介データの紹介等あるので、この本「も」読むのは損ではないとは思う。2012/02/17