出版社内容情報
仕事で悔しい思いをした。頑張りたいのに気持ちが折れそう。そんな気持ちに、自治体の現役課長兼研究者の著者が贈る1冊。自治体仕事の実態と、多様な事情の狭間で苦しむ女性職員のための、一生ものの仕事の見方・考え方が分かる!
内容説明
自治体を取り巻く「あたりまえ」は何が問題なのか?自治体の「女性活躍」に疑問があるあなたに贈る、著者渾身の1冊!
目次
1章 女性公務員が「昇進」しづらいって本当?
2章 そもそも、自治体で女性が活躍することに意味があるの?
3章 女性の立場で「女性活躍」のモヤモヤと対話しよう
4章 男性の立場で「女性活躍」のモヤモヤと対話しよう
5章 これからのあなたの「働き方」を考えるには
6章 では今、自治体組織にどんな改革が必要なのか
著者等紹介
佐藤直子[サトウナオコ]
首都圏政令市職員。2022年4月から埼玉大学経済経営系大学院博士後期課程に在学中。専攻は労働経済論、ジェンダー論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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izw
7
著者は、谷中のTAKIBIのトークイライヴ https://takibi.work/1173 のゲスト。参加する前に入手し、終了後著者のサインをもらってきた。市役所での著者の体験を元に大学院での研究成果を元に、女性公務員がなぜ昇進できないかについて多面から分析・考察している。世の中には、女性中心に活動している集団もあり、社会全体では女性が不利ということもないのかもしれないが、役所のような元々男性中心に機能させてきた組織では、女性が活躍するように変革するのは非常に困難なのだということを改めて認識した。2023/11/15
いちこ
4
ジェンダーに関して、世の中の意見や自らの置かれている環境にモヤモヤする部分があったことから、手に取って読み進めた。論文やデータをベースにして説明されていることから、理解しやすく、また興味深いところ、共感できるところがたくさんあった。なにより日頃からまたモヤモヤしている部分(偏見、配置の部署の偏り等)が言葉になっていて目から鱗で、霞がかかった視界がクリアになる感覚があった。社会のせいとしつつも、最後は一個人でできることを示されていて希望が持てた。2024/02/06
ばしこ♪
3
男女差は解消しなくてはいけませんね。女性管理職の割合を数値化する傾向にあるが、管理職だけが目標ではだめなのかな?それぞれの働き方、立場を尊重して、働きやすい環境を作り出す必要があるのかなと思う。2023/04/14
hase45
2
★★★★☆ 多様性を持たない組織は硬直化するのか、多様性を受け入れる余裕がないのか、悩ましいところ。2023/04/08
ままごん
2
公務員が管理職になるまで経験したい業務、キャリアパス、身につけたい能力などについて書かれていた。現状、女性の人事異動の傾向などから、管理職になった際に力を発揮できない理由(自らの決定に自信がもてず、人脈頼り)があり、女性にとって不利な状況だということ。 著者が勧めるように積極的な異動希望を出すなど、自分が出来ることがしたい。 本庁の意思決定機関の管理職にはほとんど女性がおらず、政令市であれば区長などに女性を充てがうことで管理職の女性率を上げているという構図は職場でも見られ、あるある〜だと思った。2023/04/24