目次
言論統制/反読書的な「読む」行為のはじまり―検閲と発禁の人間学
発禁本とその周辺をめぐる問題系(反骨の人―宮武外骨;隠すことの顕れ―裸体画論争と文学 ほか)
現代出版メディアと規制(メディア規制の歴史;差別と言葉 ほか)
領域をひろげて(戦前の演劇統制;映画への圧力 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
びっぐすとん
18
図書館本。知っ得シリーズ。文豪といわれる人も結構発禁になってるのね。性表現、イデオロギー、名誉毀損と理由は様々だが、伏せ字ってのは逆に穴埋めしたくなるし、そこだけ伏せても意味が通じちゃったりして、余り意味が無いような。発禁になった理由というのは、つまりその時代の暗部、恥部なんだろう。動画最隆盛の現在、チャタレイ夫人を読んで欲情出来る人は語彙力、理解力、想像力の豊かな賢い人として自慢していいと思う。無節操なネット社会ではお上じゃなく、自己責任で何が正しいのか判断出来ないと、簡単に情報に弄ばれてしまう。2019/11/17