内容説明
かげろふのようなあえかな王朝女人の自伝『蜻蛉日記』。あづま路からさらしな姥捨てまで旅する女『更級日記』。
目次
蜻蛉日記(上巻;中巻;下巻)
更級日記(上洛の旅;家居の記;宮仕えの記;物詣での記;晩年の記)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆずきゃらめる*平安時代とお花♪
24
〈日本の古典を読む第五回〉のイベントより♪:「蜻蛉日記」は以前読んだような。道綱母の夫に対する妬みと憂鬱が尽きない日記。そんな彼女が息子にさえ裏切られる時があるのは悲しい・・。:「更級日記」は初読み♪少女の頃から[源氏物語]に恋焦がれ理想と夢見で期待してしまうことが多々。『宮仕えの記』はまるでパートのよう。 人の日記を見るとはこういうことか・・。2017/05/29
とろろ
2
蜻蛉日記は一部、更級日記は全て掲載。上段が現代語訳、下段が原文の構成となっており、話題の区切りごとに注釈も入っていて読みやすかった。漫画でしか全体の内容を把握していなかったけれど、やはり確実に自分なりの解釈をするためには原作を読むことが大切だと実感。そういった意味でも、大まかな内容をまず把握するのに読みやすい訳なのは良かった。2014/03/06
Mami
0
エンタメ度でいえば、蜻蛉日記はまあまあ。著者の旦那さんへの態度に苦笑いしながら読んでた。すごい。あんなに恨みつらみの手紙を出したりして塩対応してるのに、それでも見捨てない旦那さんにびっくり。愛情なのか、家同士の結びつきで仕方なくなのか。旦那さんへの嫉妬にあふれていて、思いっきりネガティブなお話です。ある意味、面白いかも。 更科日記はもっとつまらなかった。 2015/01/14
kinaba
0
蜻蛉日記読んだことなかった、と思い手にしたのですが、結局もう何度目かわからない更級日記の方に熱中してしまう。初めて読んだときは本好き少女キラキラ物語~という受け取り方をしていたけど、今回はまた違うことを思いながら読んでいました。さりげなく幾度も繰り返される、夢のお告げであったり何かの出会いであったり「このような機会があったのに、特に何もせずにすごしてしまった。」単に自分は自分が憧れる物語の主人公ではなかった、というだけでなく、もしかしたらそうなれたかもしれないのに、という滲む回顧。またいつかもう一度読もう2013/12/11