内容説明
中国政府の中枢にいて、趙紫陽の側近として社会科学院「政治学研究所」所長をつとめ、中国政治・社会を改革する青写真を作っていた著者が、天安門の6.4大虐殺の夜から、一転して指名手配され、著書はすべて中国で発禁となり、ひそかに南の小島からパリに脱出するまでのゆれ動く中国と、我が心の遍歴を赤裸々に公開した注目の書。
目次
第1部 わが思想の自伝(科学―新しい門出;哲学のたそがれ;神学王国に踏み込む;古代世界のなかを漫遊;『45運動実録』;3つの法廷;北京の春;「最高指導者の終身制」廃止;「自然弁証法王国」と別れを告げる;「非政治化」の道をさぐる;中国の「文官制度」樹立;共通文化の要素;『首脳論』;国家権力の4分割;政治改革事務局;「理論王国」の暴風雨;富強への道;『社会資本論』;「北京の春」再現;亡命の歳月)
第2部 国外へ脱出してから(中国大陸の40年を語る;中国の前途は「第3共和国」の建設;20世紀は社会主義の世紀)
あとがき 中国知識人の「思想遍歴」と「気骨」
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