出版社内容情報
作家主義とメガヒットを両立させる稀有な映画監督クリストファー・ノーラン。最新作『オッペンハイマー』からデビュー作『フォロウィング』まで、その作品世界に迫る総特集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
石橋陽子
14
映画『オッペンハイマー』を観てきた。鳥肌や震えが止まらない。これまでの人生で一番大きな衝撃作だ。彼は人を殺す為に原爆を作った訳ではない。理論物理学者であり、実践する為では無かった。爆発する映像では、日本国民の多くの死、苦しみ、無念を思うと涙が溢れて仕方が無かった。日本がセンシティブに受け取らないよう配慮してあるようだが、起きた事実は記憶から呼び覚まされる。そして、世界が吹き飛ぶ程の威力のある核開発が進み、今後の世界の在り方が問われているようだった。映画後、ノーラン監督の考えを知りたく読了。2024/04/01
shinki_uei
1
大寺さんの評が読みたくて購入したが、色んなジャンルの専門家がノーランについて語り、偶然なのか重なる点も多く概観が把握できて良かった。フィルムへの拘りや、時間操作へのこだわりから、映画史を踏まえた上で開拓していく姿に感動を憶える。残念だったのが、映画監督や科学者の方の文章が読み辛かったこと。あんまり編集されてないのかな、内容は素晴らしかったです。2024/04/24