出版社内容情報
進化し続ける漫画家・望月ミネタロウを大特集。語り下ろしインタビュー、大友克洋との対談、スペシャルゲストに江口寿史、松本大洋、浅野いにお、和山やま他、貴重な資料&秘蔵写真も満載!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
29
望月ミネタロウのこの手の特集本というのは、これまで無かったのではないか。それだけに、とても嬉しい。冒頭のロングインタビューを読むと、なりたくて漫画家になったのではなくて消去法で残ったのが漫画家だったという発言があり、望月作品を読み解くうえで、なかなかに重要ではないか。そのこだわりのなさがしがらみからの解放を導き、逆に個性を発揮することに役立だった。作品を発表するごとにスタイルの違う漫画が生まれていく展開の理由が、ここにあるような気がする。(つづく)2023/12/08
今庄和恵@マチカドホケン室/コネクトロン
12
初めてご尊顔に拝す。やっぱ服をちゃんと描ける人はオシャレさんですね。もともと絵は上手だったようで、なるべくして漫画家になった方のよう。はまった映画の数々、同じ映画を見ていた人は望月ミネタロウになれる可能性があったかもしれないよ!大友克洋との対談、江口寿史のインタビュー、いかに彼らが時代の波を乗り越えてきたか、プンプン匂ってきた。ちなみにウチの息子の名前はバタアシ金魚の主人公の名前です。2023/12/07
MH
3
高校の時ヤングマガジン誌上で出会った「バタアシ金魚」の大ファンとなって以来「お茶の間」や最近の「東京怪童」「ちいさこべえ」なども大好きなのですが、「没有漫画没有人生」で垣間見るまで作者自身のことはほぼ何も知ることが出来なかったので、本当にうれしい本です。内容は盛りだくさんで少しずつ楽しんでいますが、大友克洋との対談記事がとても良いです。2023/12/04
蒸本整次郎
0
過去作をもう一度読みたくなる 光の当て方が素晴らしい。 とりわけ 食の描写にまつわる南信長の一編は ただの情報の羅列ではなく しっかり咀嚼され目線の入った 素晴らしいコラムである。 細かく仕込まれた望月先生の仕掛けを紐解き、 読者に新たな価値を見出すヒントをくれる本書。 わかりやすい絵を見せるではなく 意外な構図と細かい書き込みが 想像の余地と気づきのカタルシスをもたらす。 そんな発見をさせてもらった。 わかりやすいことは良いことかもしれないが、 読者や見る物の喜びを奪う一面もあるのだ。2023/12/30
sakwai
0
画風が定まってきた「座敷女」辺りから熱心に読んでいると思うのだが、なぜか望月氏本人には特に興味を持つことなく今に到るので、来年還暦という年齢に驚いてしまった。30年近くも読んでて何を今更だが、何となく自分の意識の中では期待のホープみたいにずっと思っていたもので。ひとつの完成形とも言える「ちいさこべえ」を江口寿史がどう評価しているかということを長年知りたいと思っていたので満足。全コマ上等のイラストのようなマンガ、というのは江口氏も理想とするものだと思うので、「カッコいい」というのは最高の褒め言葉だと思う。2023/12/09
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