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幸田文 - 生誕110年、いつまでも鮮やかな物書き (増補新版)

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  • サイズ A5判/ページ数 239p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784309978352
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C9495

出版社内容情報

生誕110年を迎える文学者の魅力を総特集。ますます輝きをはなつその文学の根源に迫る。座談会・青木玉×青木奈緒×堀江敏幸ほか。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

山猫

9
明治、大正、昭和、平成までの「東京の女」というのは、こんな風だったなと。「皇女」という立場の孤独さ、辛さ、それでいて課せられる荷の重さ、それを一切気取らせずに一見優雅に生きる様を知らぬ人々が勝手に彼女を「文壇の皇女」と称したのであろうが、蓋し名言ではある。 不様な生き方はしない、不様な死に方もしない、それを自然体で貫くこと・人が美しいのだと、体現して見せた稀有な女性である。 2017/04/05

あ げ こ

7
その身と心の端正さ、厳しさ、或いは愛らしい茶目っ気、情深い一面を思わせる言葉。記されている言葉を辿ればあの、綺麗で、さっぱりとしていて、パワフルで、逞しく、また慎ましやかでもある佇まいが目に浮かぶ。やはり幸田文が好きであると切に思う。特に面白いのは森茉莉や室生犀星、遠藤周作が語る幸田文像。怖さ…幸田文の作品は馴染みやすい温かさがあるが、その一方で、彼女自身をひどく怖い人物であると感じる瞬間がある。しかし怖さや厳しさはまた、潔さ、小気味よさへとつながるもの。飾らぬ素地の魅力は強く、いつまでも色褪せない。2014/08/02

あおい

0
図書館本。露伴仕込みの確かな生活のあれこれを綴ったものを読みたいと思った2017/01/24

すいれん

0
様々な人の視線が「幸田文」の姿を浮かび上がらせていく。過去の巻末文やインタビューなどパッチワークのようで、隙がない。…全集読まなくても、これ、ぎゅっと濃縮されていて。なんか悔しい(笑)梨木香歩さんの書評があって嬉しかった。2015/06/25

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