Ｋａｗａｄｅ夢ムック 中島らも - 魂のロックンローラーよ、永遠に （増補新版）

河出書房新社（2012/11発売）

• サイズ A5判／ページ数 255p／高さ 21cm
• 商品コード 9784309977850
• NDC分類 910.268
• Cコード C9495

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[散歩いぬ]

人が語る「中島らも」はつまらない。どんな突飛なエピソードでも心動かされない。追悼する内容であれば尚更である。気恥ずかしい。先般出た文芸ブルータスに「本を読んでいる間はその作者は生きている。現在の世界を共有していないだけ。」という対話があって、その通りだなと思う。収められた往事のエッセイと対談の方がずっと良い。野坂昭如とのバイアグラ対談は、どちらかというと野坂さんの可笑しさの方が剥かれていた。この薬の効果が、対談中に顕現しなかったのは幸いかもしれん。

2012/12/08

[みもざ]

『ガダラの豚』を当時別に仲が特別いいわけでもない職場の同僚に借りて読んで20年たつ。こんな底なしの地雷を全身に抱えてるような畏怖を覚える人は他に知らない。きっとそばにいれば迷惑だろう。だって貶したり中傷したりそんなことをしないと自分の生活まで脅かされるだろうし、とそんな世俗的なことが思い浮かぶ。どうせ私は凡人さ。孤高としか表現できない。本人は嫌うだろうけど。自分を慈しむ方法が彼には見つかっていたのだろうか。

2013/05/12

[shimojik]

かっこいい。ああかっこいい。ブックガイドで読んだ著作とその情景背景を思い出し、読んでない著作の多さに気づく。

2013/03/23