感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tom
16
アラキの写真、この雑誌に寄稿している人たちは、空の写真、朽ちかけた花の写真、ネコの写真などなどに思い入れを語る。生と性と死についてのアラキの語りを洞察と述べる。でも、私は空も花もネコもそれから裸も少しも良いと思えない。それなのに荒木の写真が見たくなってしまう。どうしてなのか自分でも分からないのに手元に置きたくなる。これが不思議で、周期的に新しい写真集を求めることの繰り返しに。何なのだろう、アラキの写真。2025/01/24
荒野の狼
4
写真家荒木経惟(アラーキー)は、愛猫家としても知られ、その愛猫チロの写真集としては、“愛しのチロ”と“チロ愛死”が出版されている。“愛しのチロ”は、子猫のチロを妻の陽子がもらってきて、猫嫌いの荒木を猫好きに変えてしまった話から、普段のチロの日常、妻の病気まで、荒木の手書きの解説が写真をより生き生きとしたものにしている。その反面、チロの死の前後を撮影した“チロ愛死”では、文章がまったくなく、荒木の意図はわかりにくい。2014/04/24
kyoh
4
ムック本なので、写真点数は少なめで、読み物が多い。インタビュー、対談、荒木本人の雑文、寄稿文が中心。アラーキーの過去から近況までを知るダイジェスト本としてならいいけど、写真が見たい人には物足りない気がした。2011/01/09