内容説明
三島由紀夫生誕100年!「芸術というのは巨大な夕焼です。」存在のすべてを賭けて〈作品〉とし、自らを芸術に捧げた三島由紀夫のいのちの痕跡。
目次
序章 三島由紀夫の帰郷 蓮田善明と林房雄をめぐって
1(ジャン・コクトーからの出発 敗戦後の青春;三島由紀夫と昭和十年代の映画文化;戦中派的情念とやくざ映画 三島由紀夫と鶴田浩二;三島由紀夫とヴィスコンティ 死と悲劇と;映画俳優と小説家 『からっ風野郎』と映画『憂国』 ほか)
2(三島由紀夫と短歌 塚本邦雄と春日井建;二つの「花山院」 歴史小説の方法;「スタア」の世界 映画スターと仮面;三島戯曲の六〇年代 「十日の菊」と『黒蜥蜴』;「葵上―近代能楽集ノ内」と仏教;「卒塔婆小町―近代能楽集ノ内」とオペレッタ映画)
終章 巨大な夕焼 三島由紀夫 最後の芸術
著者等紹介
山内由紀人[ヤマウチユキヒト]
1952年、東京都生まれ。立教大学文学部卒。文芸評論家。1984年、「生きられた自我 高橋たか子論」で第27回群像新人文学賞評論部門優秀作受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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