出版社内容情報
〈隼〉が迷い込んだ街外れで黒い沼から止めどなく湧きでる、無数の人形(ひとがた)らしきもの……エネルギー問題を寓意的に織り込みながら、人魚、狼男といった存在が真実の奥を写し出す。
著者情報
1954年京都市生まれ。大学院修了後、出版社勤務をへて、海外をふくむ各地で日本語の教育と関連の研究にたずさわる。著書に長篇『空の瞳』、対話的文芸論『子どもと話す 文学ってなに?』(現代企画室)がある。
内容説明
ディストピアに潜む光が闇を転覆させ静謐な狂気が明日なき世界を引き裂いてゆく。ユウラシヤ4部作もいよいよ佳境を迎え、無慈悲な迷宮で息を潜めて生きる存在は、ついにユウラシヤの謎に迫ってゆく。
著者等紹介
蜷川泰司[ニナガワヤスシ]
1954年生まれ。京都大学大学院修了後、出版社勤務をへて、海外(オランダ)をふくむ各地で日本語の教育と関連の研究にたずさわる。2003年に発表した最初の長篇『空の瞳』では、死刑囚との面会に出かける主人公の叙事詩的な一夜を描く。13年の作品集『新たなる死』(河出書房新社)が全国学校図書館協議会の選定図書になる。同時に多くのエッセーも手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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