出版社内容情報
「大杉事件」「南京大虐殺」「満州事変」など、兄弟が体験した歴史上の事件や特攻について語ることで「戦争をなくす」ことを訴える。
内容説明
「今日もバカどもが自殺にやって来た」と米軍にからかわれた「特攻隊」に兄弟はなぜ志願したのか?
目次
はじめに どんな時代でもハッキリ意見が言える人間に
甘く見た「新型コロナウイルス」
非常時における日本人
「大杉事件」の首謀者が訪ねてきた
「南京大虐殺」は本当だった
「満州事変」の真相
「私は、なんのために死ぬのか?」
ずぶぬれの中で行なわれた「学徒出陣」
死ぬほど嫌だった軍事訓練
やむなく特攻隊へ志願した2人〔ほか〕
著者等紹介
岩井忠正[イワイタダマサ]
1920年熊本市生まれ。慶応義塾大学在学中に学徒出陣。特攻兵器「回天」と「伏龍」の2つの稀有な体験者。復員後、商社員を経て翻訳業
岩井忠熊[イワイタダクマ]
1922年熊本市生まれ。京都帝国大学在学中に学徒出陣。特攻兵器「震洋」を体験。復員後、立命館大学教授・文学部長・副学長などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
12
体験している人でなければ言えない話だと思いました。当時戦争反対の声をあげなかったことを後悔されていますが、私としては表層を鵜呑みにせずに自分の考えをしっかり確立してから意見を言うようにしたいと思いました。2021/12/27
kamakura
5
卒論をみていただいた岩井さんの、特攻生き残りとしての語り。岩井さんは私的なことは言わない学者だったが、いよいよ言わなくてはならないと思ったのだろう。特攻隊員としての自身の当時の気持ち、死んでいった者の本当の気持ちを。 口をきいたことがない大学の後輩が出撃前夜に、先輩を訪ね、無言で握手をして去って行った…岩井さんの兄が口にした特攻批判の言辞を遮っていた学徒兵士のリーダーは、その兄と二人きりになると「実は俺もそう思っている」と告白する…潜水具で海底に沈み敵の艦底を5mの棒付き水雷でつつくという伏龍なる特攻は…2022/01/07
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