出版社内容情報
細川ちか子、山本安英、高橋とよ、土方与志夫人梅子。昭和初期新劇運動に参加した女優達は弾圧と貧困の中であらゆる仕事に精を出す。
青木 笙子[アオキ ショウコ]
著・文・その他
内容説明
伝説的名優・丸山定夫の扮した「どん底」老巡礼の呟き―「パンのない時は蕪でも食べるよ」。無給に近い黎明期の新劇女優たちの生活は、このせりふそのものであった。貧窮の生活を打開しようと、「何でもOK、仕事を下さい」とさまざまのアルバイトを始める。細川ちか子、山本安英、高橋とよ、土方梅子ら名女優の苦闘を通して、新劇史の表舞台と舞台裏の人間群像を同時的に捉えた迫真の長篇ドキュメンタリーの秀作。
目次
序幕
第1幕 細川ちか子
第2幕 高橋とよ(豊子)
第3幕 土方梅子
第4幕 山本安英
著者等紹介
青木笙子[アオキショウコ]
1940年、本田延三郎の長女として東京に生まれる。國學院大学文学部文学科卒業。元公立中学校講師。調布市社会教育指導員。多摩交流センター講師。調布市アカデミー愛とぴあ講師。『沈黙の川―本田延三郎点綴』(河出書房新社)で第七回「小島信夫文学賞・特別賞」受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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