出版社内容情報
ゴシック少女に孤高の球体関節人形作家として突出したカリスマ性を放ち、絶大な人気を誇る恋月姫8年ぶりの作品集。随筆＝山本タカト
シルクのごとき肌、球体関節の肉体、そして永遠の命を授けられた美しきビスク少女たち。
その面立ちにはあどけなさと妖艶さが兆している。
彼女たちは、封印された<死>故にもはや憂う術すら知らない。
沼に浮かぶ魔性のニンフ。
花で埋め尽くされた柩の眠り姫。
ノスフェラトゥ。
シャム双生児のタイターニヤ……
恋月姫の唯美的ピグマリオン幻想と野波浩の魔術的写真術が織りなす幽玄でエロティックなダークファンタジー。
『無憂宮』で繰り広げられる禁断の人形遊戯を巡る世にも数奇な物語。
恋月姫人形に献じられた山本タカトのオマージュ「球体関節人形に宿るもの、あるいは柩の中の幻影～恋月姫礼讃～」をおさめたカリスマ人形師８年ぶりの最新作品集。
【山本タカト随筆、恋月姫随筆収録】
【著者紹介】
1980年頃より人形制作を開始。人形作品集に1998年『人形姫』（小学館）、2000年『震える眼蓋』（角川書店）、04年『月の神殿』（studio parabolica）、06年『人形月』（小学館）。
内容説明
恋月姫の唯美的ピグマリオン幻想と野波浩のマジカルな写真術が織りなす究極のダークファンタジー。山本タカト随筆「球体関節人形に宿るもの、あるいは柩の中の幻影―恋月姫礼讃」収録。不死と無憂の宮殿に幽閉された麗しきビスク少女たちが辿る世にも数奇な物語。
目次
透明な果実を我が胸に抱きて
輝ける時
見知らぬ夢
Ｗｈｉｔｅ ｒｏｓｅ
薔薇の鎧を探して
ペール・ラシェーズの祈り
紅薔薇双子Ｂ
問いの技法
花葬の華
黄昏の儀式〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sin
33
初めて出会った“恋月姫”のビスクドール。あれから何年ぶりだろう？久方ぶりの人形たちはあの頃よりも面影が少し大人びて感じる。中には少女の中に少年のような雰囲気を持つ者もいて、より怪しげだ。彼女たちはまるで思い出のように時を止めたままだと思っていたが少しずつ成長しているかのようだ、そう作者を通して2014/09/06
まんだむ
0
「人形の館 ～HAZAMA～」展にて先行入手したのだけれど、「人形姫」、「人形月」よりも数段パワーアップした作品集になっていると思った。Anotherオマージュ展のドールの写真もあって良かったと思う2014/03/25
しらたま
0
写真が野波浩さん。誰が撮影しているかというのは違いが出るものだ。2018/12/02
