出版社内容情報
無垢な心を持つには、体の中の〈全体〉に身を任せればいい。存在すべての鍵、老子の道(TAO)を謳い上げる魂の四部作、遂に完結!
【著者紹介】
1931-91年。インドに生まれ、インドで去った、20世紀を代表する精神的指導者。現代人に合わせた数多くの瞑想法やセラピーを生み出す一方で、生涯を通じ、6000~7000回の講話(説法)を行った。
内容説明
全存在の原理“道TAO”の世界を説く魂の四部作いまここに完結!
目次
第1話 先頭に立つべからず
第2話 マスターをしたたかに殴りつけよ―Q&A
第3話 理解こそ実践
第4話 なぜ「どうやって?」ばかりきくのか―Q&A
第5話 病める心
第6話 成熟と老い―Q&A
第7話 役立たずでいなさい
第8話 神は肉体まで来ている―Q&A
第9話 生は呼吸とともに始まる
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kanaoka 57
5
愛が全ての鍵を握っている。様々な愛の形があるものの、そこには自己の忘却と何らかの他者(人間に限定せず全ての存在を含め)への慈しみ、精神的歓喜、興奮が見られ、宗教的覚醒の種を孕む。ところで日本人にとって愛ほど、未だに馴染めない言葉は無い。所属する集団の道徳こそが価値基準となる恥の文化ゆえだろうか。この日本人の自己の内面の貧弱さは、精神の貧困に繋がる一方、この自我の弱さゆえ、無私、自然を含めた存在全体への溶解を容易にさせているとも思える。文化が変われば宗教の形も変わるのであり、宗教を見れば文化も見えてくる。2015/10/30