Ｐａｎ－ｅｘｏｔｉｃａ ベクシンスキ作品集成〈２〉

ベクシンスキ，ズジスワフ【著】〈Ｂｅｋｓｉｎｓｋｉ，Ｚｄｚｉｓｌａｗ〉

エディシオン・トレヴィル（2010/12発売）

• サイズ A4判／ページ数 1冊(ﾍﾟ／高さ 31cm
• 商品コード 9784309908595
• NDC分類 708
• Cコード C0071

内容説明

死の直前、審美を極めた２０００年代の幻想絵画をはじめ、壮年期の彫刻・レリーフ。続く７０年代「幻想の時代」の名作。８０・９０年代「生体廃墟」の連作を収録。全三巻『ベクシンスキ作品集成』完結篇。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[だてまき( ˘ω˘)ｽﾔｧ]

遥か遥か遠い未来、「時間」という概念自体が失われたような世界で、 ひっそりと存在し続ける何か。目的すら失われてもただ存在し続ける退廃の中の美しさ。滅亡の美学。失われた世界にあるベクシンスキの青緑色には何故か心安らぐ。

2013/07/01

[彬]

このシリーズには作家の作品だけでなく、作家自身、他の人々による解説や分析といったものがある。それがまた別の視点を与えてくれる。しかし綺麗だ。

2011/03/27

[wanted-wombat]

主に後期の作品を中心に掲載。また、試論など文字情報も比較的多い。ベクシンスキの作品はテーマは抽象的だが、それでも前期の作品は具体的というか、色鮮やかだったが、後期になるに連れ、セピア色に近い、コントラストの少ない作品になっているように思う。抽象度が増している。ソローキンの「愛」でソローキンが言っていた「事物そのものではなく、事物の関係性を描く」というものの具体例のような作品集。

2013/09/18

[蘇芳]

ベクシンスキーの作品は熱烈なコレクターが所有してるせいか、巻末にも未収録がちらほら。立体もいい。

2011/06/15

[mintjam_]

危険な空気が漂う作品集です。まるで死滅した世界を徘徊しているかのような風景画が特に印象的。中学の頃に出会ってたら、この世界に逃避したかも。

2017/06/24