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出版社内容情報
ヴァニタス画や世紀末象徴派にインスパイアされた変身譚、セルフヌード、肖像画などで一躍注目される、美貌の青年画家第一作品集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Roy
19
★★★★+ インドの神画と南米の濃密な空気を足して割ったような画集である。モチーフは骸骨、目玉、毒々しい花、獣人、昆虫など。それらがおぞましく組み合わさり、肉の溶け出す臭いと花の匂いとが湿気のように、何故か、顔回りに纏わりつく。この感覚は、夏の夕暮れ時に群れをなした小虫が宙に浮かんでる中、汗まみれの顔で通り抜ける行為に酷似している。しゃらくせー。2009/06/16
里馬
15
花虫達は水鏡に映らない。がしかし、しっかりと、彼らは、そこに、居る。VANITASとは「はかなさ」「むなしさ」を意味するらしいが、僕には、挑発的に見える。地獄がこうなら溺れてしまって構わない。ズレてしまうが、幼稚園の隣の民家から柘榴を盗んで食べた事を思い出す。思えば、背徳は酸味と妙に結びつくなぁ。2009/06/22