内容説明
鉄道廃線跡に魅入られた作家の怪奇と幻想の短篇集。廃線跡のガイドとして使える「創作ノート」を併録。
著者等紹介
黒羽英二[クロハエイジ]
詩人/小説家。1931年、東京生まれ。早稲田大学第一文学部文学科英文専修卒。1955年、村田正夫等と「早稲田詩人クラブ」結成、小海永二等と「ぱろうる」創刊、後藤明生等と「新早稲田文学」創刊。同年「月の光」で「宝石」短篇小説佳作入選、江戸川乱歩に高く評価される。1970年、「目的補語」により「文藝賞」受賞。2004年には「小熊秀雄賞」受賞。雑誌「文藝軌道」主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ハルト
2
まさに「鉄道文学」の名に相応しい短篇集。幻想、怪奇、さまざまな色をつけながらも、主役はあくまでも鉄道。廃線跡に、魅入られたという言葉ままの作者の鉄オタならぬ鉄キチぶりが、どの作品にも浮かびにじんでいる。巻末の創作ノートを参考に、作中に登場した廃線跡を訪ね歩くと、より深く作品世界を感じられそう。惜しむらくは、鉄道知識・興味のあるなしで作品を楽しめる度合いが違ってきてしまいそうなことだろうか。鉄子のことまで文中出ていて驚き感心した。2009/09/21
HEAVYSOULz
1
狭い小屋で、暗くて渋いパントマイムを見せられた様な読後感・・2010/04/08
宗芳
0
不思議な雰囲気の作品。廃線跡が目に浮かぶようでした。2011/11/27