内容説明
悪霊たちが巣喰う呪われし城館。ゴーストハンター、サイモン・マースデンがイングランド、アイルランドに実在する呪いの城館を逍遙。僧侶との禁断の恋、身篭もった美しき修道女エルフリーダが亡霊と化した数奇な運命。イングランドで魔女として最後に処刑されたコモン未亡人の幽霊。クリスマスの夜、隠れんぼに興じウエディングドレス姿のまま衣装箱に閉じ込められたうら若き花嫁は後に骸骨となって発見された。今でも廃墟と化した館には彼女を探し求める花婿の悲痛な叫びがこだます。『幽霊城』に続く、サイモン・マースデン写真集待望の復刻版第二弾。
目次
フェザーストンホーフ城
ローザー城
アサルハンプトン・ホール
エルム牧師館
ゴーマンストン城
サンドフォード・オーカズ・マナー
ガイズ・クリフ
ホイットビー僧院
ハーミッツ・チャペル
ハーミテージ城〔ほか〕
著者等紹介
マースデン,サイモン[マースデン,サイモン][Marsden,Simon]
1948年イギリス生まれ。1969年より写真家としてのキャリアをスタート。以後ヨーロッパ、中東、アメリカを旅しながら赤外線写真を駆使した幻想的、超自然的な作風で廃墟や霊域を撮り続け、国際的な評価を確立している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あたびー
41
🇬🇧各地に残る幽霊が出るという城館のおどろおどろしい写真と、そこに出る幽霊や出るようになった謂れなんかを綴った本。写真はモノクロです。読み始めた「ポンペイ最後の日」の作者リットン卿の家についても書いてあり、興味深かった。が、ところどころ固有名詞に関する間違いがありる。2024/06/27
ふう
11
怪しい屋敷の写真集…というよりかなりの文章量で読み甲斐がたっぷりある方が印象強いw どれにも血塗られた歴史があるんだけど日本生まれの日本育ちだからか、洋風な建物にはそこまで忌まわしさ感じなかったりするのが本音。2019/02/15
堆朱椿
6
イギリスの霊の出る館、城、僧院の写真+エッセイ。怖さをもりあげるザラザラした写真は美しいけど、普通に撮った写真も見たかった。館の謂れそのものより、著者自身のちょっとした体験談が読んでいて面白い。コリン・ウィルソンの序文も面白い。2015/05/08
timeturner
3
『幽霊城』より写真が怖くて、夜は読めなかった。コリン・ウィルソンによる序文も興味深い。2013/04/27
Klovharu
1
確かブロンテ姉妹の牧師館もあったはず。濃淡のグラデーションだけという世界には必要以上の情報がなくて潔い。