内容説明
黒澤映画創造、緊迫した撮影現場の秘密に迫る白熱のインタビューノンフィクション。理想のイメージを、最新の撮影技術を駆使して映像化しようとした黒澤明。その映画作りを支えたカメラマン、ライトマンたちの苦闘の足跡を追う。
目次
はじめに 黒澤映画、その技法の「謎」を解くために
第1章 女優・香川京子
第2章 撮影・上田正治
第3章 撮影・原一民
第4章 撮影・斎藤孝雄
第5章 照明・佐野武治
第6章 照明・小嶋真二
第7章 特機・三輪野勇
第8章 音楽・佐藤勝
黒澤組的後書き 本当に日本映画は黒澤明を必要としていないか
著者等紹介
塩澤幸登[シオザワユキト]
作家・編集者。1947(昭和22)年生まれ。東京都世田谷区出身。1970(昭和45)年、早稲田大学文学部卒業。平凡出版(現マガジンハウス)入社後、雑誌『月刊平凡』、『週刊平凡』、『平凡パンチ』などの取材、編集に従事。雑誌『ターザン』副編集長、『ガリバー』編集長を歴任。2002年、マガジンハウス退社。作家活動に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぐうぐう
6
黒澤映画をスタッフの目を通して解読していくシリーズの最終巻。黒澤映画を、役者から美術、撮影、さらには特機に至るまで、黒澤組のスタッフからの証言で論じていくという手法は、ものの見事に成功したと言える。その目的はやがて、黒澤映画のみならず、日本映画の黄金期の映画作りの在り方といったものを照らし出していく。そしてそれは、現在の日本映画が見失ってしまったものであり、だからこそ、黒澤映画は世紀を跨ごうとも、映画界にとって大きな財産なのだ。2010/05/09
kuma
0
佐藤勝さんの本音ガンガン話が秀逸。2011/10/14
菊千代
0
黒澤作品ファンにはありがたい。
tkm66
0
映画関係書籍でもかなり多い・いわゆる〈クロサワ本〉の中でもかなり高レベル、との覚えが。2012/07/18
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