Pan-exotica
バロック・アナトミア―佐藤明写真集

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  • サイズ A5判/ページ数 1冊(ペ/高さ 22cm
  • 商品コード 9784309906379
  • NDC分類 759
  • Cコード C0072

内容説明

フィレンツェ“ラ・スペコラ”博物館の解剖学蝋人形。

著者等紹介

佐藤明[サトウアキラ]
1930東京麻布生まれ。1953横浜国立大学経済学部卒業。1959奈良原一高、東松照明、川田喜久治、細江英公、丹野章とグループ「VIVO」を結成。1963 7月、ニューヨークに渡る。1964ヨーロッパに渡る。1965 2月、帰国。1966「おんな」と「白夜」によって写真批評家協会作家賞受賞。1998日本写真協会年度賞受賞。2002 4月、71歳で病没
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

298
タイトルの"ANATOMIA BAROCCA"に魅かれて図書館から借りてきたが、自分で購入しなくてよかったというのが正直なところ。なんともグロテスクなのである。本書はフィレンツェのピッティ宮殿の側にある「ラ・スペコラ」博物館の蔵品を佐藤明が撮影したものなのだが、これらは17,18世紀に制作された人体内部の蝋人形による、何とも細密な標本群である。内臓をすべてさらけ出した妙齢の美女や神経組織、あるいは微細な部分まで血管を浮き上がらせた人体など。バロック的といえば、たしかにそうではあるのだが。2023/11/26

79
フィレンツェ、ラ・スペコラ博物館の解剖学蝋人形集。17世紀末から18世紀に作られた蝋細工の解剖学模型なので、これはごく一般的な蝋人形とは一線を画す。どのページからも漂う解剖学的な美しさとエロティシズムは、独特な撮影法によってもより際立っている気がする。こういうものはグロテスクに感じる人も多いと思うから、誰にでもオススメできる本ではないけれど、人間とは本当によくできているものだと感心してしまう。2013/10/31

藤月はな(灯れ松明の火)

54
ホンツヅキ2024にて入手。フィレンツェのラ・スペコラ博物館。そこには死体を直接、蝋で型取りした解剖模型が展示されているという。そこで最も有名なのは「解体されたヴィーナス」だ。模型を開いていくと最後に見つけるのは赤ん坊。生を授かりながらも陽の目を見る事はなかった命に思いを馳せる。そしてグロテスクの先にあるのは人体に潜む宇宙だ。神経や筋細胞、血管は金糸や糸などを使って型取りしたというがその緻密さはまるでレース細工のよう。また、九相図のような時シリーズや医学的な教材にもなっただろう病四部作にも釘付け。2024/07/07

りん@停電羽蟲

10
今はもう入手困難。ラ・スペコラの博物館。腹部を開かれ腸を晒した少女がバロック彫刻さながらにポーズをとり小さく微笑んでいる『解体されたヴィーナス』の名を持つ16歳少女の死体をモデルにした蝋人形。これ以上の説明は不要。ただただ、非常に美しい。それだけだ。

non

8
フィレンツェのラ・スペコラという名の博物館には、600体もの蝋の解剖模型があるそうです。そのほとんどは、死体から直接、型を取ったもの。約200年前のものとは思えないほど、つややかで生き生きとした内臓。剥き出しの神経や病変。美しい双子の胎児。おだやかな、或いは虚ろな表情の少女たちが、腹を開かれ、露わな臓器をさらけ出している。髪の毛も人毛だという。医学のためなのか、芸術なのか。グロテスクなのか、高尚なのか。きっと、そのどちらともなのだろう。2015/02/13

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