内容説明
ドイツは敗北し、帝政は崩壊する。ユダヤ人は、その責めを負わされ、迫害に曝される、と予告する―貴重な写真30余点を使用した気鋭のカフカ論誕生!カフカの小説は奥の二層を有する。「変身」「判決」の奥の層は、独・墺同盟国と英・仏・露協商国の戦争が必至である…。
目次
序章 小学校・ギュムナジウム・大学を通じてカフカの学友だったフーゴ・ベルクマンの回想から
第1章 カフカの戦争と平和―『変身』
第2章 グレーゴル・ザムザは虫けら(Ungeziefer)に変身した―『変身』
第3章 「握ったものは手放さない」のはドイツかイギリスか―『判決』
第4章 むかしネルソン、いまチャーチル―『変身』
第5章 装甲艦ブランデンブルク艦長ベンデマン、皇帝とともに水死す―『判決』『変身』
著者等紹介
樋口大介[ヒグチダイスケ]
1943年新潟県生れ。東大独文修士、国学院大学教授(ドイツ語担当)。ドイツ近現代文学専攻
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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