高橋新吉論

高橋新吉論

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  • サイズ B6判/ページ数 386p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784309900353
  • NDC分類 911.52

内容説明

新吉の詩と真実に肉薄する画期的評論!作品を年譜的に、自然の系譜にしたがってとりあげ、新吉詩の難解さを彼自身の言葉で解きあかそうと試みた労作。

目次

第1部 わられた皿は22枚(新吉訪問;登場人物第一・一柳喜久子;新吉文学;精神病;このダダイスト;第二、第三の登場人物―辻潤;第二、第三の登場人物―佐藤春夫;第四の登場人物―中原中也;新吉の虚像;「菜切庖庁」;「猛獣使ひ」〈青春の譜〉;「四国遍路抄」〈青春の譜〉;狂気へのいざない;「彼等」〈我が死の家の記録〉;黒子;短歌を;座敷牢の思想;新吉訪問について ほか)
第2部 地球のわれる音がする(新吉の悲劇とその回復;父の死〈第一の遭遇者〉;自殺論〈我は父を産めり〉;自殺論〈捨身飼虎〉;自殺論〈詩は言葉ではない〉;母〈第二の遭遇者〉;生存の形式〈父と母とそして―〉;生存の形式〈時間ということ〉;生存の形式〈受難の時代〉;詩と真実;悲劇時代の詩想家;神社参拝〈神の問題〉;新吉における大悟;新吉の詩;「静寂工事」;時間論;おそすぎた春;第三の批評―飯島耕一;第三の批評―野間宏;新吉詩の明快;雀〈アイデンティティの詩人〉;「頼朝の署名」〈歴史への省察〉;ヴィスウヴィアス〈自然・歴史への省察〉;新吉の罪意識〈自己への省察〉;引用のための終章〈幸福の是認〉 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

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“観察者ではなく訪問者”と自任する著者の考察であり、訪問記。私の知りたい面に関しては不作だったけど、そもそも高橋新吉について知識が無いことを思えば、得るモノは非常に多かった。 高橋新吉と“狂人”はいろいろな意味で切っても切れない様に思うけど、ここまで肉薄している著者ですら、新吉が雑誌『脳』の編集に携わった事に触れていない事は謎。まあ知らない可能性の方が高いけど、呉秀三門下の精神病学者達が立ち上げた雑誌に作品の発表もしている事は、高橋新吉の研究をする上で重要な問題だと思うんだけど。2023/01/14

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