感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
naka
11
再読です。その昔にホモ・サピエンスが他のホモ属が軒並み絶滅する中で生き残り、国、宗教、資本主義などの概念を共有しながら勢力図を広げていることが書かれています。この本を読む前と後では本の読み方が変わったというか、この本を参照しながら新たに読んだ本を解釈するようになっているように思います。初めて読んだ時には上巻ですでにお腹いっぱいでしたが、再読ではより下巻の内容まで頭に入ってきて楽しめたように思います。 2024/04/16
ギルダーツ
8
DMMブックス。再読。地球の誕生からホモ・サピエンスによる生命体の頂点に立った征服までをその理由と共に狩猟採集から農耕、宗教、貨幣、産業革命、技術革新、遺伝子操作…最終的には我々は何を望みたいのか?という究極の課題に臨まなければならないホモ・サピエンス。視点が高すぎて何だか現実感がなくなりそうだが、たまにはこういう永いものさしで考えてみるのもいいかもしれない。自分の悩みがちっぽけに見えてくる。ただ今を生きている自分も見失わないようにしないといけない。具体と抽象、マクロとミクロ、その往復が自分を高めてくれる2024/01/13
柊
7
6年前に読んだものの改めて合本版で読了。その期間で世情が変遷した故に、少し感想もあの頃とは変わった、かも。マンハッタン計画において核兵器を開発した科学者たちは、何も世界を滅ぼそうと目論んでいたわけではなかった。彼らにあったのは「そしてどうなるんだろう?」という未知への探究心だけ。サピエンスはこういった知的好奇心の塊で、それが偶然を重ねて文化文明を発展させてきた。現代において、サピエンスの一部は神への挑戦をもしようと試みている。それがさらなる進化を導くのか、あるいは破滅をもたらすのか、私達は誰も知らない。2024/05/22
明石です
3
また読んでしまった、、2023/04/19
eighta
1
今更ながら。 面白い。なによりタイトルがよい。サピエンス全史。歳をとるたび人生の意味を考えるもの(ミドルエイジクライシスともいう)だが、自分という種族はどうのような変遷を経てきたことを知るのは誰しもにとっても良いインプットになると思う。自分は大きな流れのイマココに生きているのだ。 最後の主観的幸福論において、ここまで積み上げてきたのに幸福度は特に変わらないというところはわかっているが、やはり考えるものがある。やはり”足るを知る”に2000年前に辿り着いているブッダは偉大だ。2025/07/23