内容説明
教科書よりもわかりやすい、多様性を許容していったカナダの歴史。協調重視の方針はいかにして形づくられたか?コラム「そのころ、日本では?」でグローバルな感覚も身につく!
目次
1 先住民の大地
2 探検と初期の開拓
3 イギリスの植民地
4 自治領の成立
5 自治領としての歩み
6 先進国の一員として
著者等紹介
細川道久[ホソカワミチヒサ]
1959年、岐阜県生まれ。東京大学文学部、同大学院人文科学研究科博士課程を経て、鹿児島大学教授。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まえぞう
24
20冊目はカナダです。英国との繋がりが強かったこととフランス系住民の存在がアメリカとは異なる道を歩ませたのでしょうかね?温暖化の影響で、今後より注目される可能性が高いと思うので、動きを注視したい国です。2024/03/02
鯖
17
あんまり分かってないカナダ史がざっくり分かってありがたい。第一次大戦に800万の国民のうち60万が従軍し、6万人も亡くなったとか、良くも悪くも欧米の一員だったってことなんだろうなあ。女性の選挙権も従軍者がいる家庭に最初は限定されていたとか興味深い。ノルマンディにも二万人もカナダ人が参加してたの知らなかった。現在、医療費無料というのはやっぱり天然資源が多いということが強みなんだろうなあ。知らないことばかりで面白かった。2024/04/29
えい
5
最近のニュースにてアメリカとカナダの貿易論争が報じられ、よくカナダの名を聞くようになった。カナダに対して国の成り立ちや、アメリカとの関係性がどの様なもので有ったのかを知りたくなり、この本を手に取ってみた。カナダに対しての前提知識はほぼ無いので、大まかなカナダの歴史を理解する分には最適だと感じた。州の場所や名前など図も見やすく、年代も順番に整理されており、一方その頃日本では…の情報も時系列をイメージしやすく感じた。総じてとても読みやすく、少し固い本を読む前のファーストステップとしてお勧めします。2025/03/13
古谷任三郎
5
カナダのことが簡単に分かる一冊。カナダが独立したのは1867年。日本では大政奉還が行われた年と同じ。カナダは近代日本とほぼ同時期に国民国家として歩んできた。驚くのは150年以上しかない歴史の中で、初代首相マクドナルド、ローリエ、キング、ピアソン、トルドー(父)、マルルーニなど卓越した指導者が長期政権を維持し、カナダという若い国家をG7の一角になるまでに押し上げ、独自外交を展開している事だ。政治だけではない、ジャスティン・ビーバーやセリーヌ・ディオンもカナダ人。バスケを考案したのもカナダ人である。2025/01/20
massn
3
アメリカと独立スタイルが違う国なのね2024/09/10