内容説明
教科書よりもわかりやすい5000年にわたるエジプト通史。
目次
1 先王朝時代~初期王朝時代~2 古王国時代~中王国時代
3 第二中間期~新王国時代
4 古代エジプト文明の終焉
5 イスラーム時代
6 ムハンマド・アリー朝の近代
7 イギリスの支配と独立への道
8 現在・未来のエジプト
著者等紹介
山崎世理愛[ヤマザキセリア]
1992年、東京都生まれ。早稲田大学文学学術院講師(テニュアトラック)。博士(文学、早稲田大学)。専門はエジプト学、エジプト考古学
五十嵐大介[イガラシダイスケ]
1973年、東京都生まれ。早稲田大学文学学術院教授。博士(史学、中央大学)。専門は前近代アラブ・イスラーム史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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鯖
20
紀元前5000年から現代まで一冊にまとめたエジプト史。半分くらいがイスラム以前。むしろイスラム以後全然分かってないので新鮮だった。十字軍を前に王が病死したため、奴隷あがりの王妃シャジャル・アッドゥルがマルムークを後ろ盾にスルタンとして即位したとかかっけえな。それを中継ぎにマルムーク朝が成立すんのか。スエズ運河作って総督として世襲してった祖のムハンマド・アリーってギリシャ出身なのか。南北戦争で綿花が欧州に輸出されなくなり、代わりをエジプト綿花に求めたため、スエズ運河の膨大な借金も返せて、懐も潤って万々歳。2024/02/21
崩紫サロメ
20
ありそうで無かった一般向けのエジプト通史。古代・近現代とも専門家が書いており、字数の割に濃い内容となっている。古代パートはハトシェプスト以外の女王が複数存在していたことが印象的。近現代は著者の専門であるマムルーク朝に関する部分が簡潔であるが丁寧でわかりやすい。コラムにはナギーブ・マフフーズ(現代エジプトのノーベル賞作家)の紹介など、様々な側面からエジプトへの関心を引きだしてくれる良書。2024/01/18
まえぞう
17
19冊目はエジプトです。エジプトというと、古代エジプト、中世のイスラム国としてのエジプト、そしてオスマン帝国崩壊後の現在につながるエジプトという風に分断された知識になってしまいますが、この本も同じような感じです。2023/12/02
まー
7
紀元前5500年から21世紀迄を一冊にしてるので当然ザックリなわけですが まぁ大体こんな感じなんだと理解しました2024/01/20
サタイン
4
半分ぐらいまで王朝の話やっていてイスラムの話が全く出てこない辺りやっぱりエジプトっていうのはすごい国であると思うばかり。その分かなりさらっとしているから入門書としてはいいけど、もうちょっと詳しく知りたいなら専門書がもう少しいるなという印象でした。2024/05/09