出版社内容情報
イタリアとはどういう国か。その歴史を図やイラストを使いながらわかりやすく、ていねいに。コラム「そのころ、日本では?」も便利。
内容説明
イタリアって、あわただしい。いかにして、ひとつの国になったのか?教科書よりもわかりやすい、イタリアの動乱の歴史。コラム「そのころ、日本では?」でグローバルな感覚も身につく!
目次
1 ローマ帝国の盛衰
2 イタリアの地は誰のもの?
3 ひとつの国になるまで
4 第一次世界大戦とファシズム
5 ファシスト党の独裁と終わり
6 共和国となり現代へ
著者等紹介
北原敦[キタハラアツシ]
1937年、東京都生まれ。東京大学文学部卒業。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。北海道大学名誉教授。専門はイタリア近現代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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starbro
212
図書館の新刊コーナーで見つけて読みました。また訪ねたい国イタリアの歴史に関しては、塩野七生の『ローマ人の物語』を全巻完読しているので、ローマの時代は詳しいですが、学校の世界史の授業でもほとんど触れていない中世・近代・現代史は勉強になりました。イラストや図も多く読み易い本です。2020/07/23
アキ
71
古代ローマからコロナ禍まで、日本の同時代史も時々織り込みながら、特に近現代史が詳しく記述されている。ヨーロッパ史の中でのイタリアではなく、イタリアから見たヨーロッパとしているので理解しやすい。8C教皇領の起源、11C末のヴェネツィア、12Cシチリア王国、14Cフィレンツェ・メディチ家、16Cトリエント公会議、バロック芸術からオペラの誕生、グランドツアーの流行、1861年イタリア王国の統一、1920年代ファシストの台頭、1936エチオピア侵攻・1939アルバニア征服・1945パルチザン蜂起、戦後共和国へ。2020/07/28
榊原 香織
60
イタリア、という国が出来たのはなんと19世紀後半。 それに比べて、ピザが出来たのは16世紀、トマトとモッツァレラチーズは16世紀後半~17世紀2023/04/25
まえぞう
28
一冊でわかるシリーズも3冊目、イタリアです。イタリア史の難しさは、外来勢力とローマ教会の存在にあるようです。半島真ん中に構える教皇領が、南北の一体感を阻害し、それが今でも続く南北格差の原因のように思えてなりません。2020/09/30
M.O.
25
イタリアと言うとローマ帝国、東西ローマ帝国分裂、その後は?と言うぐらいの知識しか無かった。 フランク王国から独立したあとイタリア南部はイスラムに支配され北部は自治都市に分裂し広大なローマ教皇領もあったため統一がなされなかった。15世紀には5大国に分かれ16世紀以降は小国が乱立、フランスやスペイン、オーストリア各国に入れ替わり支配される。19世紀に入りイタリア統一運動が起こりイタリア王国が成立、第一次大戦後はムッソリーニが現れ大戦後に共和国へ。統一が遅かったのと南北格差、ローマ教皇領の存在が特徴か。2022/05/28
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