Kawade mystery
ポジオリ教授の冒険

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  • サイズ B6判/ページ数 347p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309801117
  • NDC分類 933
  • Cコード C0397

内容説明

『カリブ諸島の手がかり』の名探偵ポジオリ教授が帰ってきた。姿なき脅迫者に怯える男に助けを求められたポジオリが超自然的な怪事件に遭遇する「つきまとう影」、失踪した女性が残した一枚の写真から意外な真相を解き明かす「尾行」など全九篇。長く雑誌に埋もれていた幻の第二シリーズを集成。

著者等紹介

ストリブリング,T.S.[ストリブリング,T.S.][Stribling,T.S.]
1881‐1965。アメリカの作家。テネシー州クリフトン生まれ。アラバマ大学法学部卒業。教師、弁護士、雑誌編集者などを経て文筆生活に入り、アメリカ南部を舞台にした小説で批評家の注目を集める。『商店』(1932)でピュリッツァー賞受賞。心理学者ポジオリを主人公とした連作短篇集『カリブ諸島の手がかり』(1929。河出文庫)は、ミステリ史上に残る名作として高く評価され、ポジオリ・シリーズは三十年以上にわたって全三十七篇が書きつがれた

霜島義明[シモジマヨシアキ]
1958年生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

M H

13
ポジオリ教授もの。第2期に当たる作品集らしい。「カリブ諸島の手がかり」収録の「ベナレスへの道」のような強烈なオチはないものの、ひねりがあって面白い作品も。探偵小説や社会の規範に必ずしも当てはまらない展開は、ポジオリたる所以なのかなと。「チン・リーの復活」の真相が特に鮮烈。「ポジオリ教授の事件簿」を再読したくなった。2019/06/28

Mark.jr

2
ポジオリ教授、まさかの帰還(なんでまさかなのかは、「カリブ諸島の手がかり」を読めば分かります)。オリエンタル要素が抜けた分、バークリー程あからさまではないですが、ミステリーの定石を微妙に外した、風変わりな読み味がより露になっています。2021/08/04

いちはじめ

2
ポジオリ教授シリーズ。「カリブ諸島の手がかり」と「ポジオリ教授の事件簿」の間に書かれた作品を集めた短編集。変な論理が目白押し。個人的なお気に入りは「チン・リーの復活」の真相。そんな馬鹿な……と脱力してしまう。2008/11/09

tara

1
「カリブ諸島の手がかり」のクセの強さから一転、正統派のミステリ中心の粒揃いの作品集。中でも「銃弾」の論理展開と「海外電報」の仕込みが鮮やか。2016/05/07

Jin Hashimoto

1
犯罪心理学者ポジオリが謎に挑む短編集。「つきまとう影」はいわゆる問題作というやつなのでは(笑)。そんな大胆さもありながら、黒人差別の色濃く残る禁酒法前後の時代を背景に、ポジオリのひねくれた思考と推理の冴えが生き生きと描かれる。個人的には「尾行」のブラックさ加減と「海外電報」で名探偵が一杯食わされるのが好み。2014/06/10

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