出版社内容情報
100年前の英国における、働く女子の最大多数派「メイド」たちの素顔に迫る。絵画、挿絵、広告、プライベート写真。英国メイドの日常を描いた貴重な図版をぎっしり300点以上収録!
著者情報
東京外国語大学卒業。著者に『図説英国執事』『図説英国貴族の令嬢』(河出書房新社)、翻訳に『図説イングランドのお屋敷』『図説英国インテリア史』(マール社)等多数。アニメ「黒執事」の時代考証にも携わる。
内容説明
メイドはつらいよ!?早朝から深夜までの長時間労働、制服、お金、恋の悩みまで、百年前のイギリス、女性使用人の暮らし。書き下ろしコラム、『ダウントン・アビー』に見る「英国メイドの日常」を収録!
目次
メイドの素顔
メイドの居場所
メイドの旅立ち
メイドの仕事
メイドと奥様
メイドと同僚
メイドの制服
メイドの財布
メイドの遊び
メイドの恋人
メイドの未来
著者等紹介
村上リコ[ムラカミリコ]
文筆・翻訳家。東京外語大卒、千葉県生まれ。一九世紀から二〇世紀初頭のイギリスの日常生活、特に家事使用人、女性と子どもの生活文化をテーマとして活動している。「英國戀物語エマ」「黒執事」などアニメーション、コミックのアドバイザーも務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
uniemo
17
「ダウントン・アビー」をまた見たくなりました。メイドに関して写真等も沢山あり今後小説を読む際にも役立ちそうな知識が増えました。図書館本ですが手元に欲しくなりました。2023/04/14
takao
3
ふむ2024/04/07
けろ
3
どのページにもたくさんの絵、写真、ポスター、ポストカード。ながめるだけでも十分に楽しい。これだけたくさんよくぞ載せてくれたという感じ。雇い主である「階上の人びと」(Upstairs)に対して、使用人は「階下の人びと」(Downstairs)と総称されることがあるそうだが『ダウントンアビー』『ゴスフォードパーク』で納得である。『ダウントンアビー』のメイドたちの髪型やエプロンの比較もされていた。メイドは勤務中に接触が可能で、階級と財布がつりあう警官、軍人、配達人が多いとか。読んで、見て、損はない図説本。2023/03/15
森野あやめ
1
19世紀〜20世紀初頭までの英国メイド達の実情をまとめた1冊。 「ダウントン・アビー」で使用人の世界は注目されたがあちらは飽くまでフィクション。 この本には厳しく悲惨な彼女達の現実が子細に描写されている。 安い給金、過酷な労働、社会的な地位の低さ、将来への不安。 それらを抱えながら逞しく生き抜いたメイド達の足跡を見ることができる。2024/02/12
kaz
1
ダウントン・アビーなどを観ていればもう少しピンと来やすいのかもしれないが、メイドを雇う身分でもなく、かと言って仮に女性だとしてメイドになる身分、世の中でもないため、ちょっとイメージしにくい。図書館の内容紹介は『19世紀後半から20世紀初めまで、当時の英国における働く女子の最大多数派「メイド」たちの素顔に迫る。絵画・挿絵・広告・絵葉書や、プライベート写真など貴重な図版を収録。「ダウントン・アビー」のコラムを増補』。2023/06/20