出版社内容情報
市場や商館での取引、多彩な交易品、危険に満ちた旅路…様々なトピックから中世ヨーロッパ商人の歴史と実像に迫るビジュアルガイド。
内容説明
才覚と技術とネットワークでヨーロッパを切り拓いてきた商人たちの実像に迫る。イタリア商人とハンザ商人、交易するヴァイキング、徒弟の修行、市場や商館での取引、危険に満ちた旅路、多彩な商品…決定版ビジュアルガイド。
目次
第1章 商人ヴァイキングの時代―初期中世の交易ネットワーク(小澤実)
第2章 旅する商人(菊池雄太;小野寺利行)
第3章 都市における商人(柏倉知秀)
第4章 交易の現場から(菊池雄太)
第5章 さまざまな取引商品(菊池雄太;小野寺利行)
第6章 新時代に向かう商人たち(菊池雄太)
著者等紹介
菊池雄太[キクチユウタ]
Ernst‐Moritz‐Arndt‐Universit¨at Greifswald(現Universit¨at Greifswald),Dr.phil.。立教大学経済学部准教授。専門はドイツ経済史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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鯖
24
ふくろうの本だから写真にイラストがいっぱいですごい楽しい本。バイキングによってスウェーデンのヘリエーまで運ばれた仏像。ハンザ商館に集まるロシアの毛皮、毛織物につけられた鉛の品質保証印、ノルウェーの干タラ、ロンドンの羊毛。たくさんの帳簿に簿記。やー楽しいなあ。ドラクエ3あたりのRPGであっちこちにお使いさせられたのが原点なのかもしんない。交易によって質の落ちた貨幣、少額貨幣が広まることはむしろ経済発展の結果であり、人々が各地の市場でより日常的に貨幣を用いるのに役立ったとの指摘。面白かった。2024/02/22
スプリント
7
一枚一枚の絵画に世界がありドラマがある。 中世ヨーロッパの商人の世界を知ることができる。2024/04/21
Book Lover Mr.Garakuta
7
【図書館】【速読】:参考図書2022/07/20
竜王五代の人
5
図説というだけあって都市絡みのきれいな写真多め。ヴァイキングが仏像までありがたがって入手していたというのは、珍奇なものをありがたがっただけかもしれないにしろヨーロッパ的じゃなくて面白い。複数の都市が(現代の大相撲みたいに)一年を通して連続して輪番で開催していた「大市」のシステム、ハンザとその商館、運河など、みるところ多い本。2022/09/19
takao
3
ふむ2022/07/03